ロシアがJTの現地事業4社を「一時管理」へ プーチン氏が大統領令、日ロ関係の冷え込みが企業にも波及
プーチン大統領は5日、日本たばこ産業(JT)の海外子会社がロシアで運営するたばこ事業4社を、ロシア企業の一時管理下に移す大統領令に署名しました。所有権はJT側に残るものの、経営権は事実上ロシア側に移る形です。

① 事実・背景
一時管理制度は「非友好国」企業への対抗措置として2023年に導入され、9月にはネスレなど欧州企業にも適用されました。JTはロシアのたばこ市場で首位、現地従業員は約4000人で、北方領土訪問や日本人記者の拘束に続く「対日圧力」の一環との見方が広がっています。

② 影響・今後
ロシア事業はJTの売上の約1割を占めるため、業績への影響が焦点です。JTは「今後取り得る選択肢を精査中」とコメントし、毎日新聞は日本政府がロシアに抗議する方針と報じています。

別の見方
・侵攻後も撤退せず事業を続けたJTの判断は、雇用と市場を守る現実策として評価する声と、制裁下でのリスクを軽く見たとする批判の両方があり、評価は今後の経緯次第です。・2024年のDMG森精機の例では工場が管理下に置かれた状態が続いており、「一時」という言葉どおりに戻るかどうかは慎重に見る必要があります。・日本政府はJT株の3分の1超を持つ大株主でもあるため、この件は一企業の問題にとどまり、外交カードとしての側面も帯びています。



