メール配信の委託先「アララ」への侵入で流出が連鎖 三井住友銀22万件、松井証券は最大83万件、居酒屋大手も62万件
メール配信サービス会社アララへの不正アクセスの影響で、5日は三井住友銀行(メールアドレス約22.7万件)、松井証券(最大83万件)、モンテローザ(約62万件)などが相次いで流出を公表しました。同日には別件でSMBCコンシューマーファイナンスの保証業務システムから約32万人分の個人情報漏えいも発表されています。

① 事実・背景
流出の中心は配信先のメールアドレスで、三井住友銀行は口座番号や暗証番号、ログイン情報は対象外と説明しています。共同通信によると三井不動産やNTTタウンページなども10万件以上の流出を公表しており、一つの委託先から被害が多くの企業に広がる構図です。

② 影響・今後
当面の最大のリスクは、流出したアドレスを狙った銀行・証券会社をかたる偽メールです。各社は「メールでパスワードやカード番号の入力を求めることは一切ない」と注意を促しており、受け取る側は本文のリンクは避け、公式アプリや公式サイトから確認するのが安全です。

別の見方
・漏れたのが「アドレスのみ」でも、どの金融機関の顧客かという情報が付くため、狙いを絞った詐欺メールの材料としては価値が高く、被害を小さく見積もるのは早計です。・三井住友銀行は10月28日の時点では「漏えいは未確認」との報告を受け、11月2日に一転して流出判明となっており、委託先の調査結果をどこまで早く公表すべきかという課題も浮かびます。・企業が配信業務を外部に任せるのは効率面で合理的ですが、委託先の安全管理を誰がどう点検するかという、サプライチェーン全体のセキュリティが問われています。

