パラグアイ上院がペニャ大統領を全会一致で罷免、副大統領が昇格 国民の約6割が使う銀行の破綻で政権崩壊
パラグアイ上院は6日(現地時間)、デジタル銀行「ウエノ・バンク」の破綻をめぐり、サンティアゴ・ペニャ大統領を職務上の不適切な行為を理由に44票の全会一致で罷免しました。アリアナ副大統領が大統領に就任し、ペニャ氏は背任の疑いで自宅軟禁とされたとAP通信が伝えています。

① 事実・背景
中央銀行が3日に同行を管理下に置き、約300万人の預金や決済が止まりました。ペニャ氏は2025年まで同行の親会社の株主で、公的資金や年金基金が同行に預けられていたことから利益相反が問題視されました。5日に辞意を表明しましたが、議会は辞任の承認を見送って弾劾を進めました。

② 影響・今後
罷免により、元大統領に与えられる終身上院議員の地位(免責特権を伴う)を失い、刑事捜査が本格化します。預金者への払い戻しは保証基金で順次進められ、通貨グアラニーは今週約7%下落しました。

別の見方
・ペニャ氏の弁護側は「銀行破綻で大統領を罷免した国はほかにない」と手続きの正当性を争っており、司法判断は今後の焦点です。・後任のアリアナ氏も審理で疑惑に名前が挙がっており、政権の顔ぶれが大きく変わるかどうかは見極めが必要です。・デジタル銀行が短期間で国民の過半数を顧客に抱えた点は、急成長する金融サービスの監督の在り方を各国に問いかける事例でもあります。



